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祇園暴走、両親・社長の責任否定 京都地裁、会社に賠償命令

 京都市東山区の祇園で2012年4月、車が暴走し19人が死傷した事故で、亡くなった右京区の奥村昌彦さん=当時(40)=ら3人の遺族が、運転していた藍染め製品販売会社(破産)の元従業員の男性=当時(30)、死亡=の両親や同社社長らに計約4600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、京都地裁であった。伊藤由紀子裁判長は、両親と社長個人の賠償責任は否定する一方、会社の使用者責任を認めて同社に4010万円の支払いを命じた。

 原告側は、両親と社長は男性のてんかん発作の症状を把握しており、車の運転を制止する義務があったと主張していた。

 伊藤裁判長は両親について「男性が運転業務をしていないと認識していた」と指摘。社長についても「男性がてんかん発作を起こし、車を制御できなくなる可能性があることを知っていたとは言えない」と判断した。

 一方、業務中の事故だったことなどから、会社の使用者責任については認定。「危険極まりない事故で、被害者に落ち度はない」として被告側の主張を上回る逸失利益と慰謝料を算定した。

 事故は12年4月12日昼に発生した。東山区大和大路通四条交差点に軽ワゴン車が突っ込み、観光客らをはねるなどして7人が死亡し、12人が重軽傷を負った。

【 2018年09月14日 23時21分 】

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