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迫撃砲誤射、陸自操作ミスか 2発着弾点不明後も訓練続行

不明となった2発の迫撃砲弾を捜す自衛隊員(15日午前11時46分、高島市今津町)
不明となった2発の迫撃砲弾を捜す自衛隊員(15日午前11時46分、高島市今津町)

 陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場(高島市)で14日の射撃訓練中に迫撃砲の実弾1発が同市の国道303号近くに着弾し、民間車両を損壊した問題について、陸自は15日、迫撃砲の操作ミスがあった可能性が高いことを明らかにした。また、他に迫撃砲弾2発の着弾地点が一時不明になり、演習場内で発見した。人や建物への被害はなかったという。

 陸自によると、車両を損壊させたのは、信太(しのだ)山駐屯地(大阪府和泉市)所属の第37普通科連隊が、14日午後1時15分ごろに発射した81ミリ迫撃砲弾。着弾点は、目標域から北へ約1キロずれていた。照準を調整するために最初に6発を試射したうちの3発目という。

 陸上幕僚監部は「着弾点と目標域のずれが大きく、操作ミスがあったことは間違いないと思われる。機材面か人為的なのか調査中だが、人為的ミスの可能性が高い」としており、今後、詳細な原因調査を行うという。

 同幕僚監部によると、訓練では着弾点を確認する隊員1人が配置されていた。隊員は試射1~3発目の着弾音は聞いたが、着弾の際に上がる煙は一部確認できず、1発目と2発目の着弾点が不明となった。煙の位置や飛翔音から、着弾域が目標の北側に大きくそれているのは分かっていたが、訓練は続行した、という。

 説明では、14日の射撃訓練は、午前中に実施した後、午後1時15分から再開。迫撃砲2門を使用し、試射を含めて砲弾計42発を発射した。同2時半ごろ、滋賀県警から民間車両に損壊があったという連絡を受けて同3時ごろに中止。15日朝から隊員約250人態勢で、演習場や国道303号周辺で不明の砲弾2発を捜索していた。

 今回使用した81ミリ迫撃砲弾は、地面に落ちると破裂し、飛散した破片で半径数十メートルの人間を殺傷する能力があるという。

【 2018年11月15日 14時54分 】

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