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迫撃砲が国道付近着弾、警察連絡も砲撃止めず 陸幕長陳謝

迫撃砲実弾の着弾現場付近に散乱するガラス片(14日午後6時50分、高島市今津町北生見)
迫撃砲実弾の着弾現場付近に散乱するガラス片(14日午後6時50分、高島市今津町北生見)

 陸上自衛隊饗庭野演習場(滋賀県高島市)で14日の射撃訓練中、迫撃砲の実弾1発が同市の国道303号近くに着弾し民間車両を損壊した問題で、山崎幸二陸上幕僚長は15日の記者会見で、今回の誤射を陸上自衛隊今津駐屯地が警察から連絡が入るまで把握していなかったことについて「極めて大きな問題」との認識を示した。

 連絡が入ってから射撃訓練を中止するまでに27分間かかったことには「ただちに中止するのが本来だ。できなかった原因を究明したい」と述べた。高島市や滋賀県への通報の遅れについては「(事故が)起こった時点で直ちに通報することが求められている。大変申し訳なく思う」と謝罪した。

 陸幕の説明では、訓練当初、迫撃砲の照準を調整するため砲弾3発を試射。2発目までは着弾点が確認できなかったが、観測係の隊員が目標より手前に落ちたと認識し、設定を200メートル伸ばして3発目を発射。1、2発目が着弾点不明となり、3発目が民間車両を損壊した。3発目が目標より大きく北にそれて着弾したことが確認できたため、隊員が迫撃砲の設定を調べると、目標から右へ22・5度ずれていたという。

 同連隊は設定を修正して訓練を継続。その後、滋賀県警から民間車両に損壊があったという連絡を受け、午後2時57分に中止した。

 今回使用した81ミリ迫撃砲弾は、地面に落ちると破裂し、飛散した破片で半径数十メートルの人間を殺傷する能力があるという。

 

【 2018年11月16日 11時52分 】

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