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村人が隠し続けた「いも観音像」初展示へ 22日から東京で

湖北地域に「いも観音像」として伝わる「天部形立像」(左)と「如来形立像」=長浜市提供
湖北地域に「いも観音像」として伝わる「天部形立像」(左)と「如来形立像」=長浜市提供

 滋賀県長浜市は、東京都台東区上野にある市情報発信施設「びわ湖長浜 KANNONHOUSE(カンノンハウス)」で、入れ替え展示の観音像として、安念寺(同市木之本町黒田)に伝わる古仏「いも観音像」2体を、22日から初めて展示する。この観音像は、顔や胴体部分などが損傷しており、度重なる戦乱から像を守り抜いてきた、湖北の村人たちのあつい観音信仰を物語っている。

 2体は、毘沙門天(びしゃもんてん)を表現したと伝わる「天部形立像」(高さ約95センチ)と、大日如来を表したと伝わる「如来形立像」(同93センチ)。いずれも平安時代後期の作とされる。顔や胴体部分が摩耗し、両腕や両足の部分は欠損している。

 高月観音の里歴史民俗資料館(同市高月町渡岸寺)によると、村人たちが戦火や盗難を避けようと、水や土の中に像を隠し続けたことにより、「いも観音」と称される形状になった。住民にとっては、家族のような「うちの観音さん」として親しまれているという。

 同館の担当学芸員は「制作当時の姿が伝わっていない観音像と、湖北の観音信仰の歴史についても広く知ってもらえる良い機会。来場者に、元のお姿を想像してもらえれば」と話している。

 3月17日まで(平日の月曜日と2月12日休館)。入館無料。

【 2019年01月21日 13時26分 】

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