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「サンガ、大丈夫ですか」古巣心配の宮吉復帰、救世主なるか

練習で軽快な動きを見せるFW宮吉(京都府城陽市・東城陽グラウンド)
練習で軽快な動きを見せるFW宮吉(京都府城陽市・東城陽グラウンド)

 「サンガ、大丈夫ですか」。昨年5月、J1札幌の一員として神戸でアウェー戦を終えた宮吉拓実に声を掛けたら、すぐに古巣を心配する顔になった。当時京都サンガFCはJ2最下位に低迷。降格の二文字も頭にちらつき始めていた記者にとって、京都を離れても気にしてくれていることが、うれしかった。

 弱冠16歳1カ月、西京極でJ1デビューした時の衝撃が忘れられない。相手はG大阪。後半に途中出場すると少年はファーストタッチで魅せた。中盤から右足のアウトサイドで前線に走り込んだ味方に絶妙なスルーパスを通す。沸くスタンド。生え抜きの「至宝」が誕生した瞬間だった。

 それから数年間、何度も取材した。巧みな動きだしとゴールセンス。プレーの雄弁さとは裏腹にシャイで口下手。けがをして苦しんだ時期もあった。甘えを断ち切るべく広島、札幌と外の世界で3年間、己の力を試したが、レギュラーは確保できず戻ってきた。

 プロ11年目。26歳になり、家庭も持った。チームが全体始動した9日、「もう一度、京都サンガのために力になりたいと思っていたのでうれしいです」と静かに語った。かつての「至宝」に救世主の働きを求めるのは酷かもしれない。でも再び輝き、サンガを上のステージへ引き上げてくれるのではないか。

 東城陽グラウンドに集まったサポーターが真っ先に歌ったのも、宮吉のチャント(応援歌)だった。

【 2019年01月31日 09時24分 】

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  • 練習で軽快な動きを見せるFW宮吉(京都府城陽市・東城陽グラウンド)
岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

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