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地震や台風、京都の文化財どう守る? 備えや連携策探る

災害時の文化財保護の在り方を考えるシンポジウム(京都市東山区・京都国立博物館)
災害時の文化財保護の在り方を考えるシンポジウム(京都市東山区・京都国立博物館)

 災害時に地域の文化財をどう守るかを考える「文化財防災ネットワーク推進事業シンポジウム」が10日、京都市東山区の京都国立博物館で開かれた。昨年の大阪北部地震や台風21号の被害を振り返り、事前の備えや関係機関の連携の在り方を探った。

 東日本大震災で740件以上の国指定等文化財が被災したのを機に、災害時の文化財修復や専門家の連携体制づくりに取り組んでいる国立文化財機構(東京都)の文化財防災ネットワーク推進事業の一環。民俗学の専門家や、文化財保護行政に携わる自治体職員ら5人が講演した。

 京都市文化財保護課の中川慶太課長は大阪北部地震、台風21号での対応を報告。台風21号では多くの社寺で倒木が発生し、拝殿や門などに被害が出る一方、計画的に木を伐採して被害を免れた寺もあったといい「台風はある程度予測でき、被害は軽減できると実感した」と振り返った。

 市消防局の目片貴美子係長は、火災の初期消火や文化財の搬出を地元住民が手伝う「文化財市民レスキュー制度」を紹介。全国的にも珍しい取り組みで「みんなで文化財を守ろうというスローガンが大事。今後も大切な文化財を守っていきたい」と語り、参加者約80人は熱心に聞き入っていた。

【 2019年02月11日 09時45分 】

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