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借金で「食事すらままならない」 ブータン留学生家族ら窮状訴え

記者会見で、ブータン人留学生の苦境を訴える被害者の会のメンバー(右端)や弁護士、支援者=神戸市中央区・兵庫県庁
記者会見で、ブータン人留学生の苦境を訴える被害者の会のメンバー(右端)や弁護士、支援者=神戸市中央区・兵庫県庁

 ブータン国内の留学仲介業者に多額の費用を支払って日本に留学したブータン出身者たちが生活苦に陥っているとして、留学生の家族らが4日、兵庫県庁(神戸市)で記者会見した。1人当たり約120万円の借金を背負い、被害は約700人に上るという。

 留学生の家族らでつくる「被害者の会」によると、ブータン労働人材省の認可を受けた留学仲介業者1社の派遣事業で、昨年4月まで1年間に東京都や兵庫県の日本語学校などに約700人が入学。同事業は、日本で働いて返済しながら日本語が学べるとのうたい文句で、留学生の多くはブータンの大卒者の年収3年分以上に相当する約120万円を同国の政府系金融機関から借りているという。

 会見で被害者の会は、「業者は、アルバイトで年間180万円稼げ、卒業後は日本での進学、就職も可能と説明したが、とても借金返済分と学費は稼げず、食事すらままならない」と指摘。「ブータン政府公認のブローカーにだまされた」と訴えている。ブータン国内でも問題となり同事業は打ち切られたが、現在も約600人が日本に滞在中。被害者の会は、2月22日に日本政府に留学生への就労支援を要請した。

 同事業の日本での受け入れ団体だった福島県内の一般社団法人は京都新聞社の取材に対し、「学費未払いは留学生の3分の1ほど。就労や専門学校への進学などの支援を続けている。ブータンでどのように事前説明していたかは分からない」としている。

【 2019年03月04日 22時00分 】

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