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梅原猛さんは「破格の人」、故人の人柄しのぶ 京都でお別れの会

故梅原猛さんをしのぶ「お別れの会」であいさつする日文研の小松和彦所長(21日午後1時34分、京都市下京区のホテル)
故梅原猛さんをしのぶ「お別れの会」であいさつする日文研の小松和彦所長(21日午後1時34分、京都市下京区のホテル)

 今年1月に93歳で亡くなった哲学者、梅原猛さんの「お別れの会」が21日、京都市下京区のホテルであった。通説にとらわれない独自の学問を築き、国際日本文化研究センター(西京区)の設立に尽力した故人をしのぶため、学界から政財界まで幅広い分野の約500人が集った。

 会の世話人代表である日文研の小松和彦所長は「『学界の風雲児』や『奇人・変人』『妄想の人』『京都の妖怪』などさまざまな評価も面白がっていた」と、その懐の深さを回顧した。

 祭壇に掲げられた大きな遺影を前に、ゆかりの学者が言葉を述べた。鷲田清一前京都市立芸術大学長は「誰も追いつけない破格の人」と評し、「遠くにそびえながらも、とっくり片手に気軽に若手とまみえ、話を聞いてくれる。かじかんだ心を温められた後輩は多い」と情の厚さに触れた。

 喪主を務めた長男の賢一郎さんは、猛さんが日文研創設を目指して東京で1年ほど単身赴任した際の逸話を披露した。実現を祝う宴席で「音痴」の猛さんが「王将」を歌ったといい、歌詞の一節とともに当時の父の感慨をしのんだ。

 猛さんと親交があったアイヌ民族舞踊団による歌舞もあった。会場はその後、一般向けに開放され、300人を超えるファンたちが次々と来場し、献花した。

【 2019年04月21日 20時30分 】

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