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バルーン内で「宇宙」を手に、お茶をどうぞ 二条城でイベント

「宇宙」が詰まったガラスボトルを手に茶席について語る松井紫朗さん(京都市西京区・京都市立芸術大内の茶室)
「宇宙」が詰まったガラスボトルを手に茶席について語る松井紫朗さん(京都市西京区・京都市立芸術大内の茶室)

 宇宙を手のひらに、茶を味わう-。18、19の両日、京都市中京区で開かれる「京都 二条城茶会」で、京都市立芸術大教授の松井紫朗さん(58)が「宇宙を感じる茶席」を設ける。参加者は、宇宙飛行士が採取した「宇宙の一部」を詰めたガラスボトルを手に取り、壮大な時空と自分との関係に思いを巡らせてもらう趣向だ。松井さんは「私たちはこの宇宙世界の中で、今どこにいるのか、茶会を通して感じてほしい」と語る。

 松井さんは巨大なバルーン内に鑑賞者を引き入れ、内と外との関係性、境界を揺さぶる作品で知られる現代美術家。地球とその世界の外側の構造や時間と空間の関係をアートを通じて考えるため、同大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)などによるプロジェクト「手に取る宇宙」を進めてきた。

 2011年、国際宇宙ステーションの宇宙飛行士の協力を得て船外活動時、長さ約20センチのガラスボトルに「宇宙を詰めて持ち帰ってもらった」。このボトルは地上で割れてしまい、12年に再挑戦。宇宙飛行士星出彰彦さんが「宇宙の一部」を取り込んで帰還した。

 松井さんはボトルを携えて、太陽系の端まで観測できる米ハワイのすばる望遠鏡の下をはじめ、日本で最も宇宙に近い富士山頂、古代に造られた奈良の大仏前など時空を超越する場所を巡り、いろんな人に「宇宙」に触れてもらってきた。

 茶会では、二の丸御殿台所前庭にマッシュルーム型のバルーンを設置。内部に円形の茶席を作り、ボトルを手に「宇宙」を感じてもらう。茶碗は同大学の元特任教授で陶芸家の永樂善五郎さんが富士山やハワイ・マウナケア山の石を混ぜて作った器で、「富士やハワイなど地球の味も楽しんでほしい」と話す。

 両日午前10時と午後1時の2回。各回20人。2千円(入城料が別途必要)。18日、書家の川尾朋子さんの茶席「一語一会」もある。問い合わせは京都新聞COM事業局075(241)2165。

【 2019年05月16日 09時00分 】

ニュース写真

  • 「宇宙」が詰まったガラスボトルを手に茶席について語る松井紫朗さん(京都市西京区・京都市立芸術大内の茶室)
  • 「宇宙」を採取する国際宇宙ステーションの宇宙飛行士(2011年)=©JAXA、松井紫朗
  • 松井さんが二条城に設営するバルーン茶室(2015年、札幌市)=komaki Yoshisato撮影
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