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鳥居前古墳の青銅鏡、別勢力の副葬品と酷似 京都・大山崎

鳥居前古墳で出土した鏡の一部(京都府立山城郷土資料館保管)
鳥居前古墳で出土した鏡の一部(京都府立山城郷土資料館保管)

 京都府大山崎町教育委員会はこのほど、同町円明寺の鳥居前古墳から出土した、中国製の青銅鏡「画文帯環状乳神獣鏡(がもんたいかんじょうにゅうしんじゅうきょう)」について、同町教委と京都大大学院の学生が調査した結果、鏡の成分や文様が、向日市の芝山古墳で見つかった鏡と酷似していることから、同じ工人による作品だと発表した。異なる勢力の古墳から似た副葬品が出土するのは珍しく、町教委などは「権力者が連携した関係を構築していた」とみている。

 鳥居前古墳は4世紀末~5世紀初頭の豪族の墓で、町教委などが1969年から約45年にわたって現地調査を行った。画文帯環状乳神獣鏡は3世紀前後に中国で作られており、69年の初回調査で一部(縦約1・5~2・2センチ、横約3~4・1センチ)が発掘された。その後の町教委などの調査で、30年に芝山古墳から出土した鏡と似ていることを突き止めた。

 町教委などは、互いの勢力関係に不明な点が多いものの、同時期に同じ輸入品が近隣の二つの古墳で副葬されていることは、当時の権力者らが地域間で連携を取り合っていたとみている。

 考古学が専門の大手前大の森下章司教授は「画文帯神獣鏡の副葬古墳は、最も貴重な鏡として、当時の王権が重視した乙訓の支配者たちに同時に授与したのではないか」と話す。

 調査成果は7日まで、同町歴史資料館で展示される。問い合わせは、町教委生涯学習課075(956)2101。

【 2019年07月02日 12時00分 】

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