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「高校野球は野球道」 立命館宇治の米国出身校長、熱いエール

立命館宇治高で1日に開いた硬式野球部の壮行会で笑顔を見せるチャールズ・フォックス校長(宇治市広野町)
立命館宇治高で1日に開いた硬式野球部の壮行会で笑顔を見せるチャールズ・フォックス校長(宇治市広野町)

 37年ぶりに夏の甲子園に出場する立命館宇治高(宇治市広野町)硬式野球部を、米国出身のチャールズ・フォックス校長(67)が熱い思いとともに見守っている。京都大会ではスタンドで優勝の喜びを味わった。強豪校を次々に破って勝ち抜いた京都大会を振り返り「同じように戦えば、甲子園でも大丈夫」とエールを送る。

 28日に京都市右京区のわかさスタジアム京都で行われた京都大会決勝。サヨナラ勝ちを収めた直後、「落ち着いて、自分たちのチャンスを待って戦えた」と興奮冷めやらぬ様子で語った。

 米国のテキサス州出身。高校まで野球をしていた。大学を卒業後、日本や香港、ギリシャで英会話講師になろうと試験を受け「日本の学校の採用試験だけ受かった」。1973年に初めて来日して日本語を学び、いったん帰国した米国で日本文学を学び、再び日本へ。立命館大の客員研究員として文学研究に力を注ぎ、88年に立命館大の教員になった。

 日本に来たことでその後の人生が切り開かれた経験から「道はまっすぐではない。それはスポーツにも通じる」と言う。今夏の京都大会で立命館宇治高は、ともに今春の選抜大会に出場した龍谷大平安高や福知山成美高を接戦の末に破った。平坦でなかった甲子園への道のりは、自身の歩みと重なる。

 炎天下で球児が連日熱戦を繰り広げる夏の高校野球は、海外で批判を浴びることもある。フォックス校長は「クレイジーだと思うことはある」と本音をのぞかせつつ、「国の文化がよく表れている。スポーツというよりは、柔道や剣道と同じく、高校野球も『道』だと思う。純粋に打ち込む姿には、美しさもある」と分析する。

 抽選会を経て6日には開会式と、慌ただしい日程が続く。校長として忙しい日々だが、「もちろん、甲子園にも応援に行きます」と言い切った。

【 2019年08月04日 12時30分 】

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