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東京の人気店、続々と進出 京都・嵐山で「カフェ」ブーム

京都府指定有形文化財の旧小林家住宅を活用した「パンとエスプレッソと」の外観(京都市右京区)
京都府指定有形文化財の旧小林家住宅を活用した「パンとエスプレッソと」の外観(京都市右京区)

 京都市西部の嵐山地域にコーヒー専門店やカフェなどが続々と誕生している。訪日外国人(インバウンド)の増加を背景に、国内外の観光客の心もつかもうと手軽に楽しめる飲食店の新規出店が活発化。本格的な味わいやデザイン性あるパッケージで、観光客にPRしている。

 右京区の嵐山公園中ノ島地区には先月10日、コーヒー専門店「Okaffe(オカフェ)」が開業した。日本一に輝いた経験を持つ京都のバリスタ岡田章宏さんの2店舗目で、ブレンドコーヒーや食べ歩きを意識した軽食を開発し、「外国人客が多い嵐山から日本文化を発信したい」と話す。

 Okaffeと同じ建物内に同時オープンしたのは、飲食店などを運営するきちりホールディングス(大阪市)の新業態で、紅茶と牛乳を合わせたティーラテ専門店「CHAVATY(チャバティー)」。おしゃれなボトルに入ったティーラテやスコーンサンドを押し出す。

 嵐山地域を訪れる外国人客は、年々増加している。2018年の市の観光総合調査によると京都を訪れる国内外からの観光客数は最盛期の15年から減少した一方、外国人宿泊客は前年から100万人近く増えて450万人に達した。このうち「嵐山・嵯峨野」を訪れた外国人客の割合は32・1%。13年からの5年間で、4・2ポイント増加していて外国人観光客のハートをつかむことがより重視されている。

 東京で人気の店舗も新たに出店した。先月7日にオープンしたのは、コーヒーやパンを扱うカフェ「パンとエスプレッソと嵐山庭園」。府指定有形文化財の旧小林家住宅を活用した造りで、京都らしい抹茶やだしを使った和風のパンを庭園を眺めながら楽しめる。

 15年開業のコーヒー専門店「アラビカ」や、今年3月にオープンした観光人力車のえびす屋(右京区)が運営する「リキシャカフェ」も休日を中心ににぎわっている。各店とも訪日客に人気の食べ歩きメニューやこだわりの素材、若者世代に向けた写真映えする商品開発などをアピールし、生き残りを模索している。

【 2019年08月10日 09時00分 】

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