~iPS細胞由来心筋細胞シートの商業化を目指すクオリプス社を支援~

2020年12月4日
大幸薬品株式会社

大幸薬品株式会社(本社:大阪府大阪市西区、代表取締役社長:柴田高、以下、大幸薬品)は、大阪大学発ベンチャーのクオリプス株式会社*1)(本社: 東京都中央区、代表取締役社長:草薙尊之、以下、クオリプス社)が実施する第三者割当増資を引き受け、5億円(議決権ベース12.4%)を出資する契約を同社と締結(2020年12月4日)したことをお知らせします。

クオリプス社は、大阪大学大学院医学研究科 心臓血管外科学(澤 芳樹教授)によるiPS細胞由来心筋細胞シート2)に係る技術・研究成果をベースとしており、当該シートの開発・事業化を図る目的で2017年3月21日に設立された大阪大学発のベンチャーです。iPS細胞由来心筋細胞シートは、心臓移植や人工心臓装着以外に有効な治療法がない重症心不全患者の心臓へ移植されることで、心機能の改善や心不全状態からの回復等の治療効果が期待されています。

大幸薬品では2017年から、大阪大学大学院医学研究科と産学連携により、低濃度二酸化塩素ガスによる空間除菌システムを中心に、空間環境感染制御学共同研究講座を開設し、再生医療分野や感染制御分野での臨床応用に向けての研究を進めております。現在、二酸化塩素ガスを用いた細胞培養器でのiPS細胞の長期継代培養時の感染制御とその培養細胞への影響について研究が進展しており、細胞培養器や細胞加工培養施設等での新たな衛生管理方法の確立を目指しています。このような背景から再生医療分野での当該研究の親和性を加味し、クオリプス社に出資することを決定いたしました。

近年、再生医療には多大な期待が寄せられており、損傷した臓器や組織の再生を通じ、失われた人体機能を回復させる新たな医療は、難病をもつ患者様のQOL(=Quality of Life: 生活の質)を大幅に向上させることにも可能性が広がります。クオリプス社による本事業は、深刻な心臓移植のドナー不足等にある重症心不全患者に対する新たな治療の創出に寄与するもので、大幸薬品では本契約の締結を通じ、クオリプス社の事業化を支援することで、医療の発展に貢献することが出来ればと願っております。

大幸薬品では衛生対策による【快適な生活環境】、胃腸内環境改善による【健全な体内環境】の実現に向けた事業活動・社会貢献活動を通じ、人々が健康で安心して暮らせる社会を目指しており、これまで以上に「世界のお客様に健康という大きな幸せを提供する」企業として、社会に貢献してまいります。

*1) クオリプス株式会社について
クオリプス社は2017年3月に大阪大学の技術・研究成果をベースに、iPS 細胞由来心筋細胞シートの開発・事業化を目的に設立された大阪大学発のベンチャーです。iPS 細胞由来心筋細胞シートの製造方法に関する研究開発を推進し、さらに効率的な生産技術を確立して、世界に先駆けて再生医療等製品として製造販売承認を取得することを目指しています。詳細は以下サイトにてご参照ください。
https://cuorips.co.jp/company/

*2) iPS細胞由来心筋細胞シートとは ヒトiPS細胞から作製した心筋細胞を主成分とした他家細胞治療薬であり、シート状に加工されたものを、心臓に移植します。心臓移植や人工心臓装着以外に有効な治療法がない重症心不全の患者さんを対象とし、心機能の改善や心不全状態からの回復等の治療効果が期待されます。(引用元: クオリプス社 https://cuorips.co.jp/technology/)
・ iPS細胞は様々な組織や臓器細胞に分化する能力と、ほぼ無限に増殖する能力をもちます。
・ 患者自身の細胞を利用する自家細胞と患者以外のヒト細胞を利用する他家細胞があり、本iPS細胞由来心筋細胞シートは他家細胞によるものです。

■大幸薬品の感染管理事業での研究の取り組みについて
大幸薬品では感染管理事業が2005年に発足して以来、一貫した二酸化塩素の基礎研究を展開し、国内外の大学や研究機関との連携で、各種ウイルス、細菌、真菌等に対する有効性の研究や動物を用いた安全性の研究を行い、数多くの学術論文を発表し、その成果、特許技術等を有しております。2017年からは、大阪大学大学院医学研究科と産学連携により、低濃度二酸化塩素ガスによる空間除菌システムを中心に、再生医療分野や感染制御分野での臨床応用に向けての研究を進めております。大幸薬品の研究成果に関する詳細は以下サイトにてご参照ください。
https://www.seirogan.co.jp/medical/research/index

■大幸薬品について
大幸薬品は、【「自立」、「共生」、「創造」を基本理念とし、世界のお客様に健康という大きな幸せを提供します】の企業理念のもと、『正露丸』、『セイロガン糖衣A』を主力製品とする医薬品事業と、低濃度二酸化塩素ガスの効果を用いた『クレベリン』を主力製品とする感染管理事業を活動の柱としております。近年、セルフメディケーションへの重要性が高まる中、当社では家庭薬と感染管理による衛生対策で、お客様の健康への寄与を通じて、社会に貢献できればと考えております。

Thumbnail_20201204_News_Release_大幸薬品_大阪大学発ベンチャー_クオリプス株式会社への出資契約を締結