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【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2021年5月10日PR Newswire=共同通信JBN】
*INO-4800は全年齢群において安全性、忍容性、免疫原性を示した
*第2相試験の結果を受け、INOVIOは第3相試験の投与量を2.0mgとすることにした
*データはMedRxivにプレプリントとして掲載

感染症、がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)関連疾患から人々を守り、治療するための精密設計DNA医薬品の市場投入に重点的に取り組むバイオテクノロジー企業INOVIO(NASDAQ:INO)は10日、同社のCOVID-19用DNAワクチン候補INO-4800を評価するINNOVATE(INOVIO INO-4800 Vaccine Trial for Efficacy)と呼ばれる米国での第2/3相臨床試験のプラセボ対照・盲検・第2相部分で、良好な安全性、忍容性、免疫原性データが得られたと発表した。暫定結果では、INO-4800が研究対象となったより大きな集団の全年齢群において、概ね安全で、忍容性が高く、免疫原性があることが示された。

第2相臨床試験の結果

*試験の第2相部分には、16の米施設で18歳以上の約400人の参加者が登録された。

*参加者は0週と4週にINO-4800(投与量は1.0mgか2.0mg)またはプラセボのいずれか(無作為化は3対3対1対1)を投与された。各用量は、INOVIO独自のスマートデバイスCELLECTRA(R)を使用したエレクトロポレーション後、皮内注射で投与された。

*安全性評価項目には、1回目の投与後8週間(または2回目の投与後4週間)までの全身および局所投与部位反応が含まれていた。免疫評価項目には、2回のワクチン投与後の抗原特異的結合抗体価、中和価、および抗原特異的インターフェロンガンマ細胞性免疫反応が含まれていた。

*ワクチンの投与は概ね安全で忍容性も良好だった。有害事象(AE)の大部分は重症度1および重症度2で、2回目の投与で頻度上昇はみられなかった。最も一般的なAEを経験した参加者の数は2つの投与群間で違いはなかった。

*結合、中和抗体レベルの幾何平均抗体価上昇(GMFR)は、1.0mg投与群より2.0mg投与群の方が統計的に有意に大きかった。

*ELISpotアッセイで測定したT細胞免疫反応も、1.0mg投与群と比べ2.0mg投与群の方が高かった。

*ClinicalTrials.gov識別子:NCT04642638

INNOVATEの第2相部分は、INO-4800、プラセボのいずれかを3対1の無作為化比で2回投与(1.0mgまたは2.0mg)し、(18-50歳と51歳以上の)2つの年齢群に対する最適量を確認し、それを受けた第3相有効性評価に役立てるための安全性、忍容性、免疫原性の評価が目的であった。第2相の暫定結果では、INO-4800は対象となった全年齢群で安全性、忍容性、免疫原性が高いことが示された。この臨床試験は、米国防総省(DoD)化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局(JPEO-CBRND)が保健問題担当国防次官補室(OASD(HA))、国防保健局(DHA)と連携して資金提供した。試験結果は、査読に先立ち、「SARS-CoV-2に対するDNAワクチンINO-4800 の安全性と免疫原性:ウイルス暴露リスクの高い成人を対象とする無作為化・盲検・プラセボ対照・第2相臨床試験の暫定報告」と題したプレプリント論文としてMedRxivに掲載(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3157275-1&h=3318628390&u=https%3A%2F%2Fwww.medrxiv.org%2Fcontent%2F10.1101%2F2021.05.07.21256652v1&a=MedRxiv )(https://doi.org/10.1101/2021.05.07.21256652https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3157275-1&h=4151792908&u=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.1101%2F2021.05.07.21256652&a=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.1101%2F2021.05.07.21256652 ))された。

INOVIOの最高科学責任者Laurent M. Humeau博士は「INNOVATE第2相盲検試験に参加してくれたボランティア、およびこの重要な研究の推進に精力的に取り組んでくれた研究パートナー、臨床チーム、INOVIO従業員に感謝したい。第2相試験の結果は、研究対象となった全年齢群においてINO-4800が概ね安全で、忍容性が高く、免疫原性があることを示したCOVID-19に対する初期の第1相試験の結果が、大規模患者群でも有効であることを実証した。今回新たに得られたデータにより明確な用量選択が可能になり、グローバルな第3相有効性試験の投与量は2.0mgにすることになった」と語った。

INOVIOは、第2相の暫定結果とデバイスデータを米食品医薬品局(FDA)に提出する予定。同社はこの提出とFDAの同意を得た上で、INO-4800のグローバルな第3相臨床試験を実施する予定である。同社は、COVID-19ワクチンの初期投与量と追加投与量の両方に対するグローバル需要の高まりと、それが満たされていないことを認識しており、世界中の現在および将来の変異株を含むCOVID-19のまん延防止のため、待ち望まれている追加ワクチンの展開をサポートできることを期待している。

▽INO-4800の第2/3相臨床試験「INNOVATE」について
INNOVATEの第2相部分の筆頭治験責任医師は、ペンシルベニア大学病院の医学教授Pablo Tebas博士である。臨床試験の第2相部分は、3つの年齢層(18-50歳、51-64歳、65歳以上)それぞれにとってより適切な投与量を確認するため、INO-4800を2回投与(1.0 mgまたは2.0 mg)した場合の安全性、忍容性、免疫原性を、各投与量ごとにINO-4800またはプラセボのいずれかを投与する3対1の無作為化試験で、引き続き第3相有効性評価が行われる。

米国でのINNOVATE試験の第3相部分は、INOVIOがINO-4800の皮膚細胞送達に使用するデバイスCELLECTRA(R)2000に関連するFDAの残る疑問を満足のいく形で解消するまで、部分的な臨床保留状態に置かれている。同社は、第2相部分の実施期間中、そして試験の第3相部分の開始前に、デバイスに関する残る疑問を解消する予定。INOVIOは試験の第3相部分で、第2相の評価データに基づき提案される各年齢群ごとの用量の有効性を評価するため、18歳以上の男性と妊娠していない女性を登録する予定である。試験は世界各地で実施され、参加者は2対1の割合で無作為に登録され、INO-4800かプラセボのいずれかの投与を受ける。第3相部分は状況次第で、最終的な登録者数は第3相部分の実施期間中のCOVID-19の発生率によって決められる。第3相部分の主要評価項目は、COVID-19疾患をウイルス学的に確認することである。

▽INO-4800について
INO-4800は、COVID-19を引き起こす新型コロナウイルスSARS-CoV-2に対するINOVIOのDNAワクチン候補である。INOVIOはコロナウイルス関連事業の経験が豊富で、中東呼吸器症候群(MERS)を引き起こす関連コロナウイルスのDNAワクチン候補INO-4700の第2a相試験を開始した最初の企業である。

最適化されたDNAプラスミドから成るINO-4800は、独自のスマートデバイスを介して体内の細胞に直接送達され、強力で安全かつ忍容性の高い免疫反応を発現させる。INO-4800は室温で1年以上、セ氏37度で1カ月以上安定している唯一の核酸ベースのワクチンで、通常の冷蔵温度での予測保存可能期間は5年、輸送・保管中の冷凍の必要はない。これらはいずれも、集団予防接種準備の際に考慮すべき重要な要素である。

▽INOVIOのDNA医薬品プラットフォームについて
INOVIOには、HPV関連疾患、がん、さらにMERS関連コロナウイルス、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)と米国防総省の助成金を得ているCOVID-19疾患を含む感染症に焦点を当てた15のDNA医薬品臨床プログラムがある。DNA医薬品は、コンピューターシーケンス技術によって合成または再編成され、体内で特定の免疫反応を発現させるよう設計された小さな環状の2本鎖構造である、最適化されたDNAプラスミドから成る。

INOVIOのDNA医薬品は、CELLECTRA(R)と呼ばれるINOVIO独自の携帯スマートデバイスを使用して、最適化されたプラスミドを筋肉注射または皮内注射で細胞に直接送達する。CELLECTRA(R)デバイスは、短い電気パルスを使い、細胞に小さな孔を可逆的に開けてプラスミドを注入、その他のDNAや、mRNAなど他の核酸アプローチの大きな制約を克服した。細胞内に入ったDNAプラスミドは、細胞が目的とする抗原を生成できるようにする。抗原は細胞内で自然に処理され、望ましいT細胞と抗体を介した免疫反応を引き起こす。CELLECTRA(R)デバイスで投与することで、DNA医薬品が体の細胞に直接送達され、そこで直ちに免疫反応を引き起こしにかかることが可能になる。INOVIOのDNA医薬品は、個人のDNAをいかなる方法でも妨害したり、改変したりすることはない。INOVIOのDNA医薬品プラットフォームの利点は、DNA医薬品の考案と生産の速さ、保管、輸送中に冷凍の必要がない製品の安定性、数々の臨床試験で観察されてきた持続性のある免疫反応、安全性プロファイル、忍容性である。

3000人以上の患者が様々な臨床試験において、7000以上の適用でINOVIOの治験DNA医薬品を投与されており、INOVIOには世界中の差し迫った健康ニーズを満たす可能性を秘めたDNA医薬品候補を迅速に生み出してきた優れた実績がある。

▽INOVIOについて
INOVIOは、感染症、がん、HPV関連疾患を患う人の治療や予防用の精密設計DNA医薬品の迅速な市場投入に重点的に取り組むバイオテクノロジー企業である。INOVIOは、独自のスマートデバイスを介して体内の細胞にDNA医薬品を直接送達し、強力かつ忍容性の高い免疫反応を発現させられることを臨床的に実証した最初で唯一の企業である。具体的には、INOVIOの主力候補薬VGX-3100は、前がん性子宮頚部異形成に対する2段階から成る第3相試験の第1段階、REVEAL 1において、高悪性度子宮頸部病変とその根本原因であるハイリスクのHPV16型や18型を死滅させ、除去する能力があることを証明。評価可能な全被験者で主要評価項目と2次評価項目を達成した。INOVIOはまた、COVID-19のDNAワクチン候補INO-4800の評価を、米国での第2相臨床試験、および中国と韓国での第2相試験で行っている。パートナーおよび共同研究者には、Advaccine、ApolloBio Corporation、アストラゼネカ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、米国防高等研究計画局(DARPA)/化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局(JPEO-CBRND)/米国防総省(DoD)、HIV Vaccines Trial Network、国際ワクチン研究所(IVI)、Kaneka Eurogentec(カネカユーロジェンテック)、Medical CBRN Defense Consortium(MCDC)、国立がん研究所、国立衛生研究所、国立アレルギー・感染症研究所、Ology Bioservices、パーカーがん免疫療法研究所、Plumbline Life Sciences、Regeneron(リジェネロン)、Richter-Helm BioLogics、サーモフィッシャーサイエンティフィック、ペンシルベニア大学、ウォルター・リード陸軍研究所、ウィスター研究所が含まれている。詳細については、www.inovio.com を参照。

▽問い合わせ先
メディア向け
Jeff Richardson
267-440-4211
jrichardson@inovio.com

投資家向け
Ben Matone
484-362-0076
ben.matone@inovio.com

ソース:INOVIO Pharmaceuticals, Inc.