1980年代末から1990年代にかけて、英国現代美術は「YBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)」と呼ばれる新たな潮流によって国際的な注目を集めました。既成概念にとらわれない革新的な表現と強いメッセージ性を特徴とするYBAは、その後の現代美術に大きな影響を与えています。
本展では、YBA世代に多大な影響を与えたコンセプチュアル・アートの重要人物 マイケル・クレイグ=マーティンを軸に、YBAを代表するアーティストであるダミアン・ハースト、ジュリアン・オピーの作品を紹介します。
クレイグ=マーティンによる明快な色彩と簡潔な線描、日常的モチーフを通して提示される概念性は、後続世代の作家たちに新たな表現の可能性を示しました。
一方、ハーストは生と死をテーマにした挑発的な表現を展開し、オピーは人物や風景を極限まで単純化した視覚表現を追求することで、それぞれ現代美術に新たな価値観を提示しています。
三者三様の表現を通して浮かび上がる、英国現代美術の系譜とその多彩な魅力をお楽しみください。
◆マイケル・クレイグ=マーティン/Michael Craig-Martin
1941年アイルランド生まれ。
ロンドンを拠点に活動するコンセプチュアル・アートの重要人物。
日常的なオブジェクトをシンプルな線と鮮やかな色彩で描き出す作品で知られている。
概念と視覚表現の関係性を探求し、英国現代美術教育にも多大な影響を与えた。
ロンドンの芸術大学であるゴールドスミス・カレッジでは ダミアン・ハーストをはじめ、
多くのYBA世代の作家を指導し、その思想的支柱としても高く評価されている。
◆ダミアン・ハースト/Damien Hirst
1965年イギリス生まれ。
YBAを代表する作家として1990年代以降の現代美術を牽引。
生と死、時間、信仰といった根源的テーマを扱い、ホルマリン作品やスポット・ペインティングなど革新的な表現によって国際的な評価を確立した。現代社会における価値観や人間存在への問いを投げかけ続けている。
◆ジュリアン・オピー/Julian Opie
1958年イギリス生まれ。
人物や風景を極限まで簡略化した線と色面による表現で知られ、現代を象徴するヴィジュアル・アーティストとして国際的に活躍している。絵画、彫刻、LED、デジタルメディアなど多様な手法を用いながら、都市に生きる人々や現代の視覚体験を軽やかに描き出している。
「British Contemporary:Michael Craig-Martin/Damien Hirst/Julian Opie」展 Vol.2
開催期間
2026年08月01日(土) ~ 2026年08月29日(土)
休館日
日曜・月曜・祝日・夏季休業日(8月14日~17日)休廊
お問い合わせ
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