滋賀県立美術館で開催の企画展「ためして、みる展 さわって 照らして ねそべって!? アートを楽しむ10 のトライ」の展覧会の構成・見どころを紹介します。

展覧会の構成

トライ1:色をみつける
色名辞典やカラーチャートなどと比較して、作品の中にある「色」とじっくり向き合ってみましょう。色の名前は、文化と深く結びついています。作品の色を丁寧に探る中で、作品の魅力を一層感じとっていただけることでしょう。

アーシル・ゴーキー《無題(バージニア風景)》1943-44 年 滋賀県立美術館蔵

トライ2:寝そべって見る
展示室に敷かれた畳の上で、座ったり寝そべったり、自由な姿勢で鑑賞します。畳の上でくつろぎながらのんびり眺めることで、新しい楽しみ方に出会えるかもしれません。自分なりの視点で、作品を眺めてみてください。

コンスタンティン・ブランクーシ《空間の鳥》1926 年(1981 年再鋳造)滋賀県立美術館蔵

トライ3:双眼鏡で見る
作品から離れて全体を眺める視点と、双眼鏡で細部をぐっと引き寄せる視線をいったりきたりすることができます。広い視野で見るときと、質感まで迫って見るときの対比は、肉眼だけでは気づきにくい作品の面白さを伝えてくれます。

トライ4:屏風の中にはいりこむ
屏風のジグザグとした形に合わせて立ち位置を変えることで、描かれた世界に入り込んだような感覚を体験できます。遠くから絵を見るのとは違う見方を楽しんでみましょう。

大林千萬樹《街道》(右隻)大正初期 滋賀県立美術館蔵

トライ5:なかみをぜんぶバラして見る
仕組み上、美術館の展示では一度に全部を見ることが難しい作品を、レプリカを使って確かめてみます。実際に手に取って広げることで、ガラスケース越しでは確認できない作品の全貌や、その構造をすみずみまで確かめることができます。

トライ6:すわってじっくり見る
椅子に座り、単眼鏡を使って小さな作品や絵巻物を眺めます。腰を落ち着けて丁寧に向き合うことで、細かな描写に込められた熱量が感じられたり、思わぬ発見があったりするかもしれません。自分のペースでじっくりと味わってみてください。

トライ7:光をかえて見る
自分自身でライトを操作して作品を照らしてみます。光が当たった瞬間に色彩が鮮やかになったり、暗がりだからこそ、うしろの金箔の輝きが見えたりと、照明の加減で変化する作品の豊かな表情に出会えるかもしれません。

岸竹堂《猛虎図》(部分)1895 年 滋賀県立美術館蔵

トライ8:まっくらな中で見る
光を遮った真っ暗な空間に入り、懐中電灯の光を頼りに作品を探します。一箇所を照らすことで浮かび上がる表面の凹凸や、壁に映るシルエットなど、普段の明るい展示室ではよく見えなかったものを、自ら見つけ出す試みです。

角喜代則《森の妖精》1993 年 滋賀県立美術館蔵

トライ9:作品などにさわって見る
さわることのできる作品(神山清子氏の作品)、屏風・巻物の見本、触図※の3種類のさわれるものを用意しています。視覚だけでなく、手のひらで質感や仕組みを確かめるなど、触覚的に作品を味わう体験をしていただけます。
※触図とは、輪郭線や面を凸状に浮きあがらせたり、素材をかえて手ざわりを変化させたりして、描かれているイメージを触覚で伝えるツールです。

トライ10:作品のなかまになる
今井祝雄氏の彫刻《ヴォワイアン》と同じ椅子に座り、作品の列に加わることができます。ぜひ、彼らと一緒に記念撮影も楽しんでみてください。作品と同じ風景を共有することで、あなたも作品の仲間になったような感覚が得られるかもしれません。

今井祝雄《ヴォワイアン》1994-2010 年 滋賀県立美術館蔵