京都市京セラ美術館で開催の「どこ見る?どう見る?西洋絵画! ルネサンスから印象派までーサンディエゴ美術館 feat.国立西洋美術館ー」の展示作品所蔵の美術館を紹介します。
 

■美術館紹介■

アメリカン・ドリーム「ヨーロッパを凌駕しよう」
サンディエゴ美術館

カリフォルニア州の最南端に位置するサンディエゴは、スペインからの植民者によって築かれた町で、現在では同州第2の人口を擁する大都市です。サンディエゴ美術館は、地元の有力市民たちの主導のもと1926年に開館し、16世紀スペインのプラテレスコ様式を復古したその建物には、ヨーロッパ、南北アメリカ、アジアなど世界各地の美術作品約32,000点が収蔵されています。中でも核となるのはヨーロッパ古典絵画のコレクションで、それらは主に1930-40年代にかけて、パットナム姉妹(※) を中心とした篤志家の協力により築かれました。そのラインナップは他のアメリカの美術館同様に網羅的でありながら、同国のコレクターの好んだ初期イタリア絵画や、サンディエゴの歴史を反映したスペイン美術に優作が多いことが特徴です。

※パットナム姉妹…アンとエイミー・パットナムは発明家であった叔父及びその事業を引き継いだ従兄弟から莫大な遺産を相続し、それを基に多数のヨーロッパの古典絵画を購入、サンディエゴ美術館に寄贈しました。

実業家の夢「あこがれの西洋美術を日本へ」
国立西洋美術館

国立西洋美術館は、実業家松方幸次郎の収集した西洋美術コレクションの一部がフランスから日本に寄贈返還されるに伴い、東京・上野公園に1959年に設立されました。その建物(現在の本館)はル・コルビュジエの設計によるもので、ユネスコ世界遺産にも登録されています。1910-20年代にヨーロッパで収集された当初のコレクションは、印象派を中心に19世紀から20世紀初頭の絵画と彫刻に限られていましたが、1960年代末以降古典絵画の網羅的な収集が開始され、現在ではゴシックからロマン主義に至る古典絵画を含む、6,000点以上の西洋美術作品を所蔵しています。近世以降のヨーロッパ美術を俯瞰するそのコレクションは、日本国内のみならず東アジアにおいて最も充実したものとして知られています。