9月30日(水)、泉屋博古館講堂で同館学芸部長の実方葉子氏によるスライドトーク「二条城行幸図屏風の世界」が開催されました。
実方葉子 氏(泉屋博古館学芸部長)
17日(木)の「東福門院 ―押絵がつなぐ美の縁」に続いて今回のスライドトークは、京都府や各種団体が展開する「寛永行幸四百年祭」のキービジュアルにも採用された泉屋博古館所蔵「二条城行幸図屏風」(京都市指定文化財)に特化した内容となりました。
行幸の主役たる天皇・公家、将軍・武家の様子はもちろんのこと、沿道の観衆の様子が微細にそして表現豊かに描かれています。そこには僧侶、かぶき者、遊女、赤ん坊などを含む当時の老若男女の姿を見ることができ、作品の中で彼・彼女らの人間模様を楽しむこともできます。
「二条城行幸図屏風」(左隻)江戸時代・17世紀 京都市指定文化財 泉屋博古館
騎馬に苦戦する公家の姿や、手を合わせて行幸を見守る者がいるかと思えば、行幸そっちのけで酒を飲む者や喧嘩を始める者、幼い子どもに小便をさせる母親、居眠りする者にいたずらする者の姿などを拡大画像で解説。
「二条城行幸図屏風」(右隻)江戸時代・17世紀 京都市指定文化財 泉屋博古館
この特別な日にとっておきのオシャレをしてきた人々個々のファッションチェックの時間もスライドトークならではの楽しい時間になりました。
展示会場には、屏風の高精細デジタル画像が見られる設備もあります。実物とあわせてぜひ会場でお楽しみください。
自分で拡大できる、会場設置の高精細デジタル画像