9月22日(火・祝)、泉屋博古館講堂で、日本近世史研究家の久保貴子氏による記念講演会「寛永期の後水尾天皇と東福門院 ―幕府統制下での夫妻の歩み―」が開催されました。

 本講演会は、寛永行幸四百年祭の「寛永文化講座」と、同館で開催中の展覧会「寛永行幸と花の都の文化びと」の記念講演会を兼ねた合同企画です。

久保貴子 氏(日本近世史研究家)

 将軍・徳川秀忠の娘である東福門院(徳川和子=まさこ)が後水尾天皇のもとに入内(じゅだい)し、やがて国母として周囲に敬愛される存在になるまで、苦難を抱えながら共に歩んできた夫妻について紹介しました。

 和子が入内したのは、数え年でわずか14歳のとき。後水尾天皇は25歳でした。17世紀初頭、朝廷と幕府という二つの権力の新たな関係を築くために結ばれた二人でしたが、生涯を通じて互いの立場を尊重し合い、少しずつ夫婦としての信頼を育んでいきました。

「東福門院像」江戸時代・1827(文政10)年 京都市指定文化財 光雲寺

 特に東福門院は、「将軍の娘」という朝廷内では異質な立場でありながらも、それを時には自らの強みへと変え、やがて後水尾上皇の正妻としての地位を確かなものにしていきました。

 夫妻は、学問や芸能・文化をはじめ仏道にも勤しみ、京文化に影響を及ぼしました。本展ではそうした夫妻たちゆかりの品々も紹介されています。

後水尾天皇「和歌懐紙 詠寝覚月」江戸時代・17世紀 泉屋博古館

 この後も本展をより深く楽しんでいただけるイベントが盛りだくさんです。ご期待ください!

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